私は、2019年11月18日のYahoo!ニュースで、名古屋のマンション事情について書かせていただいた。
「リニア新幹線で注目の名古屋 地下上昇の中で穴場はズバリ『高岳』周辺」
ここ10年ほど、名古屋中心エリアのビル開発はすさまじく、名駅周辺は大きく変貌。今は栄エリアで複数のビル建て替え事業が進行しており、リニア中央新幹線開通に向けて、名古屋の街はさらなる成長を遂げようとしている。それに伴い、地価上昇、新築マンション価格の上昇も続いていることを記事で取り上げた。
名古屋の街が進化すること、活気にあふれることはとてもうれしい出来事である。が、マンション価格が上がることは困る。困るのだが、「発展し、活気あふれる街」でマンション価格は上がらないで欲しい、というのも無理な話だ。
活気ある場所ならば、そこで暮らしたい、と思う人も当然増える。どうしたってマンション価格は上がってしまうものである。
東京の都心部も、東京五輪の開催が決まった2013年9月以降、「東京の街に活気が出る」と考えられて、マンション価格の上昇が始まった。最初は中央区や千代田区、港区といった分かりやすい中心地のマンション価格が上がった。その後、2015年頃からは、「都心でまだマンション価格が上がっていない場所」として、文京区のマンションが人気を高め、価格が上がり始めた。
文京区は、山手線の内側に位置しながら、住宅や学校が多い場所。ビジネスゾーンや繁華街から離れているため、注目されるのが遅れ、マンション価格の上昇も遅れて到来したのである。
名古屋では、名駅エリアや栄エリアで、マンション価格の上昇が顕著だ。しかし、名古屋の中心エリア全域で価格の上昇が起きているわけではない。Yahoo!ニュースでは、まだ価格が抑えられている場所として、東区の高岳駅周辺を取り上げ、その場所で分譲されている超高層・大規模マンションを紹介した。
高岳駅から徒歩6分で、地下鉄東山線新栄駅から徒歩4分、地下鉄名城線栄駅からも徒歩15分となる超高層・大規模マンションがあると記事で紹介したのだが、そのマンションは「シティタワー葵」のことだった。
東区葵一丁目という、徳川家御下屋敷が築かれた由緒ある場所に建設され、地上20階建て・全354戸の堂々たる超高層・大規模マンションである。
注目すべき特徴は、記事にも書いたとおり、栄の中心エリアに隣接しながら分譲価格が抑えられていることと、駐車場設置率が全住戸の約8割分と多いこと。しかし、「シティタワー葵」の特徴はそれだけではない。
住宅地が多い東区にあって、地上20階建ての建物はひときわ背が高い。これは、眺望が開ける住戸が多くなることを意味する。加えて、近くに高層の建物がないため、外からの視線を感じにくい、という長所も生まれる。夜、カーテンを開け放して、夜景を楽しみながら生活する、ということを実現できる住戸も多い。
この「眺望が開ける」ことと「まわりからの視線を気にせず生活できる」ことが、超高層マンションに暮らす醍醐味といえる。
「シティタワー葵」は、この醍醐味を思い切り満喫できるマンションとなる。
「シティタワー葵」は、全354戸と戸数規模が大きいため、そのスケールメリットで共用部や管理サービスが充実する。
建物周囲を緑が囲み、春は桜、秋は紅葉など四季の風情が身近に感じることができるだろう。森の中に建つマンションのように見えそうだ。マンションの「顔」となるエントランスは2層吹き抜けの堂々たるしつらえ。車寄せと待合スペースとなるウェイティングラウンジを設けたコーチエントランスも設置される。ウェイティングラウンジではソファに腰掛けて、ゆっくり出庫を待つことができる。また、管理員とは別に、日々の暮らしをアシストしてくれるコンシェルジュサービスも導入される。
それでいて、毎月の管理費が抑えられるのも、「シティタワー葵」の隠れた注目点となる。平均的な3LDK住戸で、毎月の管理費と修繕積立金を合わせた額が1万7,000円台からの設定になる計画である。
これは、毎月の管理費が高くなりやすい超高層マンションにあっては、注目すべき特性といえる。管理費・修繕積立金が抑えられていれば、毎月、家計への負担が少なくなる。将来年金暮らしになったときは、切実に助かることになるだろう。
加えて、なんらかの理由でマイホームを賃貸に出すときには、利回りを上げる効果も生む。毎月の管理費・修繕積立金はマンションに住むランニングコストと言われるが、「シティタワー葵」は、ランニングコストを抑える工夫を盛り込んだマンションになっているわけだ。
「シティタワー葵」は、住戸内の仕様・設備の質も高い。
まず、リビングダイニングの天井高は最大2.5mと高く、バルコニー側の柱を極力住戸の外に出すアウトフレーム設計で、室内の有効面積を拡大。廊下幅を広げて、収納スペースを多く設置する、といった住み心地重視のプランニングが行われる。
キッチンでは、ディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機を標準設置。システムキッチンの天板は天然石で、浴室にはミストサウナを設置。バルコニーで水を使えるようにミニシンクも付けられる。
最後に、オートロックはハンズフリー方式になっている。これは、玄関キーをバッグやポケットに入れておくだけで、オートロックが解錠される仕組み。両手で荷物を持っているときや、手袋をしているときなどにありがたさを実感するシステムだ。
これら、住み心地を向上させる住宅設備機器が充実していることも、「シティタワー葵」の特徴だろう。
今後、「シティタワー葵」建設地のような、中心地隣接エリアの注目が高まると、同じような価格、設備が実現するかどうか。
「シティタワー葵」は、状況が変わる前、注目度が上がる前に分譲されているマンションだと感じた。