奥ゆかしき伝統が日々を彩る。
古き良きモノやコトを受け継ぎながら
時を超えてきた京都。
ここは、歴史と伝統を日常的に感じる舞台。
大切に守られ育まれてきた風物や、
美しい四季が、
暮らしを穏やかに彩ります。
祇園祭には山鉾も立つ、
歴史ある油小路。
日本三大祭の一つとして知られる祇園祭。
夏の風物詩として、京都の人々が
特別な思いを寄せるこの祭りは、
平安時代の前期に疫病が流行した際、
かつての神泉苑(中京区)に
66本の矛を立て、
八坂神社の神輿を迎えて祈りを
捧げたことが始まりとされます。
西陣織や、ペルシャや中国などから
もたらされた
タペストリーで
彩られるようになった山鉾は、
さながら「動く美術館」。
油小路の周辺では、
油天神山、木賊山、太子山などの
山鉾を見ることができます。
祭りの開催期間は、7月1日から31日。
期間中は、クライマックスの
山鉾巡行や神幸祭など、
多彩な祭事が京都の街を彩ります。
中京・下京の各町に伝わる山鉾が
四条通~河原町通を巡行する
「山鉾巡行」。
桜、新緑、紅葉、冬枯。
美しい四季が巡りゆく。
京都が鮮やぐ春。
薄紅の桜が風景に彩りを添える。
やがて花は散り、風薫る新緑の季節へ。
青々と茂る木々や水の潤いが、
京都の夏に清涼な風を運んでゆく。
暑気が去った秋、
京都は、深く、奥ゆかしい色彩に染まる。
美しい日本を象徴するかのような
紅葉の景。
そして、街は凛と澄んだ冬を迎え、
また、華やかな春を待つ。
旧市街地型美観地区として、
京の趣を今に伝える
「田の字エリア」。
先進的な京都と古き良き京都。
2つの京都が同居する都心エリア。
平安時代の中期には、商工業の集積が見られたといわれる四条烏丸。
時を超えて、京都の中枢であり続けてきたこの界隈は、主要道路の拡幅整備を経て、「田の字」を描くエリアを形成。
ビジネス、商業をはじめとする主要な都市機能が集積するこのエリアは、一方で旧市街地型美観地区に指定されており、先進的な京都と古き良き京都が同居する中心地として、特別な存在感を放っています。